CIVICS市民立法5 『市民の安全保障―ひとりからの平和構築』 | |
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著 安藤博(東海大学平和戦略研究所教授) 定価 840円(本体800円+税)A5変型判 96ページ ISBN 4-902651-06-8 C3030 2006年4月29日発行 |
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危機から真に身を守る法とは何か
国家が誇張する「脅威」が、新たな脅威を生み出していく。危機から人びとを守るのは、はたして国家なのか。戦争に反対するなら、安全保障に背を向けてはならない。軍事に傾斜した国家自衛の限界を見据え、市民一人ひとりからの平和構築を描き出す。
目次
はじめに
- コラム1 抑止と仕返し
- コラム2 単独講和と全面講和
第1章 市民の安全保障・国家安全保障
- 「もとより」の国家自衛権
- 「市民の安全保障」
- 自衛力も《諸刃の剣》
- コラム3 安全保障
- コラム4 武器保有の権利
- コラム5 誰が戦争を起こすか
- コラム6 先制的攻撃能力
第2章 市民の仮想敵―現実
- 「現実」を知る
- 軍拡続ける中国
- 『白書』でたどる《脅威国》
- 局面転回――《世界の中心》のシフト
- 戦略変換――《外向き》・機動性
- コラム7 透明性
- コラム8 当て馬と本能寺
- コラム9 日米安保の二重性
- コラム10 日本核武装論
第3章 市民はなにをすべきか、できるか
- 市民の対話
- 多様な脅威に多様な主体で
- 非暴力平和隊
おわりに――まとめ
- コラム11 縮みのなかの背伸び
著者
安藤 博(東海大学平和戦略研究所教授)
1938年生まれ。
1962〜81年、朝日新聞記者。70年代半ばにはワシントン支局在勤。
現在、東海大学平和戦略国際研究所教授、(株)構造計画研究所研究員。市民立憲フォーラム、非暴力平和隊・日本、情報公開クリアリングハウス、行革国民会議の運営委員、理事など。
編著
- 『責任と限界 赤字財政の軌跡』((財)金融財政事情研究会、1987年)
- 『日米情報摩擦』(岩波新書、1991年)
- 『日本経済 成長の軌跡』(東洋経済新報社、1994年)
- 『日米安保と沖縄問題』(共著、社会評論社、1997年)
- 『市民立法入門』(共著、ぎょうせい、2001年)
- 『東アジアに「共同体」はできるか』(共著、社会評論社、2006年)など。
推薦のことば
「非暴力平和隊(NP)」という国際NGOで、長年紛争の続くスリランカで2年間活動していた際に、「なぜ日本は軍隊をイラクに送るんだ」と現地の方に言われたときのショックが忘れられません。平和活動や安全保障は、お上や政治家の掌中にあるのではなく、わたしたちひとりひとりの責任と意思にあることを、本書を読みながらあらためて感じます。武力で武力を打倒することで安全が確保されると考えるのは、幻想です。日本でしなくてはならないこと、それは「じぶんから始める安全保障」つまり、よく知り、よく考え、よく行動する。それが、日本、他国、全人類、全世界を救う唯一の道です。
大島みどり(非暴力平和隊・日本 理事)
理想無くして現実は語れない。現実無くして理想は語れない。左の現実なき理想主義、右の理想無き現実主義、前世紀にはびこった左右いずれの極論、暴論、迷妄を排し、現実主義的理想主義、理想主義的現実主義に基づく21世紀の安全保障の指針がついに示された。それが本書である。市民、学生、労働者そして「兵士」諸君! 是非ご一読を。
加藤朗(桜美林大学国際学部教授、元防衛研究所所員)
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